台湾マンゴーの歴史

もとはインドが原産とされるマンゴーが最初に台湾に持ち込まれたのは約440年前の西暦1561年で、そのほとんどが台湾の六甲区や近隣の官田、東山、白河などの郷や鎮に植えられました。  そして、数十年という年月を経て新化山区まで栽培エリアは拡大されていきます。  台湾での言い伝えに依ると今もなお先人が残した樹齢が百年を越える老木が官田、新化、左鎮に残されてるそうです。

台湾エリアにおける栽培面積は現時点で約21,000ヘクタールで、主な分布地域は台南、屏東、高雄などです。  台湾で栽培される品種は、栽培の環境や消費者の好みなどと共に変遷し、土芒果(土マンゴー)、南洋種、改良種、新興品種系など大きく4つに分類される。

土マンゴーは、名前の中に「土」と言う字が含まれ、一般的に台湾では「土」が含まれると「原生種」や「在来種」と言う意味合いがあるのですが、土マンゴーは台湾で生まれ育ったものではなくオランダ人が約1624年~1662年間に爪哇(ジャワ)から持ってきた「外来種」なのです。

台湾で最もポピュラーな愛文(アーウィン)、そして凱特(キーツ)、海頓(ヘイデン)や聖心(センセーション)は、改良種にあたります。 台湾で生産されているマンゴーは、ほかにも金煌(キンコウ)、台農一号、農民党(通称四季なり)、玉文六号(ギョクブン六号、金興(キンシン)、玉林、慢愛文(慢アーウィン)、金文、紅凱特(レッドキーツ)、金蜜(キンミツ)、杉林一号(サンリン一号)、紅龍(コウリュウ)、文心、黒香(ヘイシャン)、聖心(センセーション)、懐特(ホワイト)などがあります。

一般的にアップルマンゴーと呼ばれている台湾で有名な愛文(アーウィン)は宮崎など国内でも栽培されて、国産もののほとんどの割合を占め、私たち日本人にとっても馴染みのある品種です。 台湾の高雄市六亀区特産の金煌(キンコウ)は、外来品種ではなく台湾のフルーツ農家の黄金煌さんが懐特(ホワイト)を母に、凱特(キーツ)を父に、かけ合わせて育成した台湾のオリジナル品種です。 日本でも沖縄県で栽培されておりますが、生産量が僅かである為市場に出回る事はほとんど無く日本では「幻のマンゴー」と呼ばれています。

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